躾や礼儀の凡事を一流にすることで成果は上がる

全国高校サッカー選手権大会で

前回の覇者・青森山田が敗退した。

相手は国見高校を

6度全国優勝に導いた

名将・小嶺監督率いる

長崎総合科学大付属だ。

新聞にはこんな風に書かれたいた。

「叩き上げのアスリート集団だ。

 キック力・ロングスローを含めた

 フィジカル能力の高さ。

 理屈を粉砕する荒削りなサッカーで

 相手を力勝負に巻き込み勝利を手に入れた。

 当たり負けしない頑健さを

 生かした守備で無失点勝ちを収めた。」

アスリートとしての能力、

フィジカル能力を徹底して

鍛えてきたチームだからこそできること。

人間の体は正直なもので、

鍛えた通りに答えてくれる。

ウエイト(体重)をアップさせようと

トレーニングすると体重は増える。

体幹を鍛えようとトレーニングすると

体幹は鍛えられる。

アタリマエの話に聞こえるかもしれないが、

このアタリマエを他校よりも

徹底してきたからこそ

転がり込んだ勝利だったのではないだろうか。

会社経営をしている私たちにとって、

アスリートのフィジカル能力に

該当するものは何だろうかと考えてみる。

そもそものフィジカルの意味を

確認してみると

「物理的・肉体的・身体的」とある。

サッカーのような

コンタクトスポーツであれば

これらの能力が影響を与えることは

大きいと考える。

経営ではどのようなことに

置き換えられるか私なりに考えた回答は

「躾・礼儀」ではないかと考えた。

フィジカルの対義語はメンタルだ。

メンタルは目に見えないものとも言える。

このような考えから

フィジカルを再度考えてみたとき、

目に見えるものということから

「躾・礼儀」に置き換えられるという

回答に至った。

また、フィジカルも先述した通り、

鍛えれば誰でも結果を出すことはできること。

躾・礼儀に関しても、

ロープレなどで練習を重ねることで

やれば誰でもできることだ。

「初対面の人の印象は最初の5秒間で決まる」

ビジネスの世界では、

お客様に最初に与える印象というものは

ものすごく大きい。

もし、最初の印象が悪かったら

その印象を払拭するためには

多大な時間と労力を必要とする。

私自身、3年ほど前まで

調光レンズのメガネをかけていた。

そのため、初めてお会いする

お客様と屋外で会った時には

メガネがサングラスに変わっていて、

お客様に悪い印象を与えていたことを

今でもお客様から笑い話で言われている。

第一印象の重要さを肌で体感した瞬間だった。

ビジネスの世界では

成果はもちろん重要視される。

しかし、それ以前の問題として

やれば誰にでもできる

躾・礼儀ができていなければ、

お客様への関係性は円滑でなくなり、

本来、上がったはずの成果を

取りこぼすことになるだろう。

逆に、やれば誰にでもできる躾・礼儀を

誰にもできないほど徹底することで、

経験や能力が

それほど高くないにも関わらず、

お客様から評価され

成果をあげることもできる。

さらに経験を積み能力を高めることで、

成果をより大きくすることも可能だ。

小嶺監督が選手たちに

フィジカル能力を徹底して、

前回覇者から勝利を勝ち取ったように、

私たちも社員の躾・礼儀を徹底することで、

お客様がライバル会社ではなく

わが社と取引したいと言ってもらえる

集団にしていく必要がある。

ポイントは、

「誰にでもできることを

 誰にもできないくらいやる」という

凡事をまずは一流にすることです。

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。