ソフトバンクが大切にしていた凡事とは?

土曜日に日本シリーズ2017がソフトバンクの日本一が決まり終了した。

私はプロ野球にはなかなか関心は持てないが、

クライマックスシリーズから毎年見ている。

今回の日本シリーズはソフトバンク vs DeNA。

第1戦、第2戦をDeNAが落とした時に、

『この2試合を見ると本当は決勝に来るべきチームは広島だった』

と言う人がいた。

私自身はそうは思っていない。

クライマックスシリーズの制度が導入されてから

日本一になることが以前よりも難しくなっている。

ということは、

最後の最後までどのチームが優勝するかわからない面白さと、

本当に強いチームが優勝するプロの技を見ることができる。

短期決戦の真剣勝負は見ている人を魅了する。

第6戦。

仕事も片付いたので自宅で食事をしながら試合を見ていた。

一進一退の試合が進む。

緊張感の漂う試合だったこともあり両チームにもちろんミスも出た。

そのミスをチーム全体で補いながらゲームが進んで行った。

最終的にはソフトバンクが打つべき人が打って、

守るべき人が守って優勝したというイメージが私にはある。

今回の日本シリーズを見ていて学んだことは、

100%のマネジメントをしても試合には勝てないということだ。

ここでいうマネジメントとは管理という意味だ。

会社経営をしていると、

「社内が上手く回っていない。それが上手くいけば会社の業績は良くなる。」

と考える社長がいる。これは大きな間違いだ。

この社長は遠い未来に気づくことになるだろうが、

社内が上手く回っても業績が良くなることはない。

社内のマネジメントはもちろん重要だが、

経営にはそれ以外にも必要な要素が多くある。

これをバランスよくサイクルを回す必要がある。

この試合でもミスがいくつかあった。

しかし、そのミスを”想定内”と言わんばかりに他の選手がカバーしていた。

何も考えずに見ていると当たり前に見えるが、

会社になった瞬間に、”想定内”と汲む器の大きな上司がおらず、

犯人探しをしたりしているのが多くの会社で見受けられる。

犯人を見つけ、次に同じミスをしなくなっても、

決して会社の業績は良くならない。

他にもソフトバンクを見ていてい気になったことがある。

それが”全力疾走”だった。

ソフトバンクの選手はどんな時も”全力疾走”しているように見えた。

野球素人の自分の勘違いかとは思っていたが

翌日の新聞にこんな内容が書かれていた。

”前略ー。長らくリーダーを務めた小久保選手が

「このチームは打つこと、走ること、守ることを

 分けて考えられないといけない。

 何かがダメでも他に引きずってはいけない。」ということを後輩に語っていた。

今、小久保選手のあとを引き継ぎ主将となった内川選手も、

移籍時にこの言葉をかけられた。

鳥越コーチも

「全力疾走は当たり前のこと。2軍コーチ時代から徹底して周知してきた。

それは今でも徹底されている」と胸を張る。”

間違いではなかった。

”走る”という凡事を徹底するという選手たちの高い意識が

常勝軍団を作っている一つの要素なのだろう。

強力な攻撃力と投手陣という派手な部分に目が行きがちだが、

その根っこにはこれまで引き継がれてきた文化や環境が

日本一になる強靭なソフトバンクをつくっているとも言えるだろう。

”常勝”。

クライマックスシリーズになってからは中々難しいこと。

その中で常に勝つこと。

短期決戦ではあるが、年間を通じてやってきた”凡事”が影響を与える。

ソフトバンクだからこそできた価値ある優勝だと思っている。

この記事を書いた人

金村 秀一

金村 秀一

100年塾塾長・社長コンサルタント

社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するためにの成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。

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