”社長がひとりで頑張る”ワンマン経営から
”社員が自然と動き出す”サイクル経営へ
『100年塾』塾長の金村秀一です。
中小企業の差別化は
◯◯でしかできない時代到来
現在、飲食業や宿泊業、小売業などの
サービス業で働く人の割合が、
全就業者の70%に達しようとしています。
これは何を意味しているのでしょうか?
少し考えてみましょう。
半世紀前の1960年頃は、
第一次、第二次、第三次産業の
就業人口の割合が拮抗していました。
サービス業もまだ30%を
少し超える程度でした。
当時は高度成長期で、
モノをつくりさえすれば売れた時代です。
良い商品であればサービスとは関係なく、
爆発的に売れていた時代です。
ところが、今はモノが溢れ、
つくってもなかなか売れない時代です。
良い商品であっても
ヒット商品にするのは
きわめて困難になっています。
私が仕事をさせてもらっている
飲食業界でも同じことが言えます。
街には飲食店が溢れ、
お客様は店を訪れる一番の理由は、
『なんとなく』です。
『あの店に◯◯を食べに行こう!』
という目的志向ではなく、
ただなんとなく飲食店が
決められることが多くなっています。
現在、飲食店にひと月で
来店されるお客様のうち、
60〜70%が新規のお客様です。
しかもそのお客様のほとんどが
一回きりの来店で、
再来店されることはない
というデータもあります。
サービス業が70%を占めるようになると、
お客様に対して
商品で差別化していくことは
ますます難しい時代と言えます。
そこで、提供するサービスで
差別化していくしか方法はありません。
私の店舗では、
法人営業や名刺交換を積極的に行い、
その上で常連のお客様
(ロイヤルカスタマー)に対して、
名前でお呼びするなどの『えこひいき』を
社員とキャストが実施しています。
サービスを提供するのは、
もちろん人です。
この人の部分を教育し続けて
差別化していくことだけが、
中小零細企業に残された
唯一の差別化です。
時代の流れは、
中小企業の差別化を
商品から人財に変えた。
★☆★今日の仕事ができる人の心得★☆★
【 差別化 】
目で見て認識しないとダメです。
他社との競争の基本です。
敵や競争相手に対して、
何を、どのようにして
”差”をつけるかということです。
3つ以上ないとダメ、
相手がイヤがることをやる。
自己満足では意味がない。