”社長がひとりで頑張る”ワンマン経営から
”社員が自然と動き出す”サイクル経営へ
『100年塾』塾長の金村秀一です。
社員の言い訳で
未来の行動計画を完成させる。
夢のある5カ年計画・
中期計画が出来上がったら、
次に来期1年の短期計画をつくります。
この短期計画は、
組織全体の今期の売上予算を
各個人レベルまで詳細に数字を
割り振ることからはじめます。
誰が、いつまでに、
どれくらい(数字)の
成果を上げるかを
明らかにするのです。
短期計画を作成している会社は
結構あります。
ところが、
なかなか成果は上がってはいません。
なぜなら、計画の数字とリンクした
行動計画を作成していないからです。
ある社員は、
予算を達成できなかった言い訳を
つらねる典型的な社員のひとりでした。
できなかった理由を外的要因のせいにして
淡々と説明をします。
それを聞いている責任者たちにも
『それじゃあ仕方がない』
という空気が生まれるほど、
理路整然と達成できなかった理由を
説明していました。
この悪い習慣を繰り返すことで
言い訳ばかりが上手くなっていき
成果が上がることはありません。
そんな社員に3つの質問をしました。
『あなたがしたことは
良いことか悪いことか?』
『あなたは今回の行動から何を学んだか?』
『そして、もう一度
やり直せるとしたらどうするか?』
この3つの質問の回答を、
その社員にそのまま行動計画に
直接書き入れてもらいます。
経営計画書は、
全社員に1冊ずつ配布されます。
経営計画書には行動計画が
書かれているページがあり、
そこに記入させるのです。
『こうすれば成果が残せた!』
という、彼なりの方法が、
そこに書き足されました。
どんどん手帳に書き入れていきます。
すると、今期が終了する頃には、
来期の完成度が高い行動計画が
出来上がることになります。
しかも、現場の責任者自らが
体験した成功と失敗が
その計画には満載されています。
したがって、もはや言い訳はできません。
上手くいかなかったものを改めて、
上手くいったことに時間と労力をかけていく。
これで来期の行動計画が出来上がります。
この自分で立てた行動計画こそが
言い訳のできない、
そして、成果の上がる行動計画となるのです。
最高の短期計画は、
昨年の行動をベースとした
行動計画のバージョンアップ。
★☆★今日の仕事ができる人の心得★☆★
【 言い訳 】
適当にごまかすことです。
できない理由を述べることです。
自己防衛のことです。
自分ができないとか無能であるということを、
アピールしていることに
気づいていない人のやることです。
進歩の敵です。