弱者の自覚はありますか?
中小企業の社長という仕事は、誰にでもできるものではありません。
選ばれた人だけが、できる仕事なのです。
社長は大きな志を持って、夢のある会社になるために挑戦をし続けています。
でも、多くの社長が経営に失敗してしまいます。
これは、非常に勿体無い社会的損失と言えます。
一見、上手くいくように見える社長が失敗する意外な理由は、
『弱者の自覚がない』ことに起因することが多くあります。
『弱者の自覚』がモテない経営初心者の社長は、
自分の置かれている今の状況を正確に理解していません。
そして、錯覚したまま、
大きな会社の戦略、強者の戦略で経営をしてしまいます。
それでは、経営は上手くいきません。
弱者には弱者の生き方があります。
社員数の少ない中小企業は、弱者以外の何物でもありません。
この事実を深く自覚することです。
すごく小さな一歩のように感じるかもしれませんが、
実は、これが成功し続ける会社をつくる大きな一歩なのです。
ポジショニングを徹底的に考える
中小企業は、間違いなく弱者です。
しかし、弱者に甘んじる必要はありません。
弱者だからこそ、できる戦略があります。
その重要な戦略の一つが、『ポジショニングを徹底的に考える』ということです。
ニーズが多様化・サービス化する成熟した経済社会では、
大きな会社には、やり難い部分が、たくさん出てきます。
そういった分野に大きなビジネスチャンスがあります。
優れたビジネスモデルを持つ会社の多くは、
この『ポジショニング』を徹底的に考えています。
そして、大きな会社が参入し難い場所、
競争相手の少ない場所でビジネスを行っています。
だから、競争による消耗が少なくなります。
だから、圧倒的に費用対効果が高く収益性が高くなります。
自社が市場の中でどの場所に位置するのか?
その場所はライバルが少ないか?
徹底的に考えてみる必要があります。