経営計画書を作るときに知っておくべき組織のサイクル

弊社ウィルウェイの経営計画書には、事業年度スケジュールに1年間の会社のスケジュールが事細かに書かれています。各種会議はもちろん、ベクトル勉強会、経営計画発表会、環境整備点検、個人面談、社員旅行、健康診断。さらに、社員の誕生日、結婚記念日などもです。

このスケジュールを見た社長のほとんどが、「よくこれだけ細かい計画が1年分も立てられるよね」と感心します。

もっとも会社で行われていることの80%以上が毎年繰り返されているという事実を知れば、この事業年度スケジュールは私がすごいわけでもなんでもなく、誰にでも作ることができることがわかります。現に、100年塾に参加された社長は、自社の事業年度スケジュールを私の指導によりすぐにつくり、自社のオリジナルの経営計画書を完成させています。

私がはじめて事業年度スケジュールをつくった時は、この計画はまるで機能しませんでした。予定通りに実施されたのはたったの10%程度でした。このような結果になった、原因は全て私にありました。

当時の私は事業年度スケジュールを自分のGoogleカレンダーに反映させていなかったため、他社のベンチマーキングやセミナー、そして、時には出張やゴルフの日程を勝手に入れていました。そのために、手帳に書かれているスケジュールとダブルブッキングして、社内の予定を延期や中止にしていました。社長自らがこのような状態ですから、抵抗勢力として一致団結していた社員たちも何かと理由をつけては、予定の延期や中止を繰り返していました。

このように社長である私が例外の許される経営計画書をつくってしまったため、初年度は事業年度スケジュールだけでなく、経営計画書の方針も社員に浸透することはありませんでした。経営計画書とは例外をつくった時から無意味となるということです。

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。