リーダーとしての”嫌われる勇気”

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今年の夏の甲子園もいよいよベスト4が出揃った。

 

 

僕はもともと大のサッカーファンで野球にはそれほど興味がなかった。

ここ数年仕事で野球好きの社長から甲子園の仕組み、

高校野球の環境などの詳細を聞いてから関心が一気に高まった。

どこの高校の贔屓というものはない。

高校生活という限られた時間と選手層の中で、監督がどのような采配を使い、

運を手繰り寄せ、一発勝負のトーナメントを勝ち上がっていくという

筋書きのないドラマを楽しませてもらっている。

 

 

みなさんは鍛治舎監督をご存知だろうか。

熊本代表の秀岳館と聞けばご存知だろうか。

この監督のことが書かれた興味深い記事があったので、

まずはそちらを読んでもらいたい。

 

http://toyokeizai.net/articles/-/184985

 

 

秀岳館のことは、

『昔指導していた大阪のボーイズリーグメンバーが大阪から大量に入学している』や

『そんなこともあり熊本代表で甲子園には出場しているが、熊本出身者が一人もない』

といった程度でその名前は知っていた。

 

 

この監督に関する記事をいくつか読んでみると、

確かにやり方や進め方に問題はあるのだろうと察するところがある。

しかし、実績はどうだろか。

 

 

監督就任後の2015年には九州大会で優勝。

甲子園でも2016年春から3大会連続でベスト4進出という結果を残している。

短期間でこれほどの成果を出せているのは、監督の功績そのものではないだろうか。

批判を浴びながらも、

”日本一になる”こと、”結果を出せるチームを育てる”ことに徹底したまでに過ぎない。

 

 

私は仕事柄、全国の社員数30人以下の中小企業を訪問する機会が多くある。

社長が会社の方向性を変えよう、社内改革を進めようとする時、

大なり小なりの波風(抵抗)が社内に起こる。

この波風に対して、社長がどのように接し、

対応するかで改革の結果はやる前から決まることが多い。

多くの場合は、多数派を占める社員からの抵抗に押される形で

改革をするどころか”今のまま変わらない”という結果を選択している。

 

 

改革を成功させるためには、様々な要素が必要になる。

中でも、何より重要なことはリーダーである社長に

断固たる覚悟があるかどうかにかかっている。

多少の痛みは伴うかもしれない。

しかし、多少の犠牲を払ったとしても、社員と会社の未来を守り続けるためにも、

この改革を断行するという覚悟である。

 

 

社長の描いた未来のビジョンと熱い想いをどのように現実にするか。

この改革を成し遂げるために、社内の関係性だけですすめることは難しい。

社長の想いをカタチにし、その想いに社員を巻き込むことを

斜めの関係からサポートさせてもらっている。

この仕事をさせてもらって考えさせられることは、

組織改革の複雑さ、難しさである。

 

 

このような仕事をさせてもらっている仕事柄、

鍛治舎監督が就任してから勇退するまでに行ってきた改革と実績は

素晴らしいと素直に言える。

さらに、メディアや世間からのこれだけの波風になびくことなく、

初志貫徹しているところに脱帽する。

 

 

記事の最後にこのような内容が書かれている。

 

”練習は日常生活にあり、とずっと言ってきました。

3年間、午後2時から8時間の全体練習をやり続けましたが、

それ以外の16時間をどうやって過ごすのか、ということです。

そして野球のフェアグラウンドは90度の角度で広がっていますが、

その他の270度の空間で何をするのか。それを突き詰めてほしい。”

 

 

戦略という手段は色々な方法と取ってきてはいるものの、

野球を通じての人間育成をするという”野球人を育てる”という

熱い想いが伺うことができる言葉だと思っている。

 

 

”口では大坂の城も建つ”

 

 

世間では色々いう人が多いかもしれないが、

監督としてこれだけの実績と生徒たちに夢を見させてあげたことに変わりはない。

鍛治舎監督の活躍をこれからも見たかったからこそ、

今回の監督辞任はとても残念に思う。

 

 

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