経営計画発表会の正しいやり方

経営計画発表会には、金融機関を招待する。支店長は、社長の姿勢と社員の姿勢を観察している。

経営計画発表会では、社長が自分の声と言葉で方針を読み上げる。この時、社長は社員に嘘をつけない。もし、読み上げる方針が嘘だとしたら、社員は私の話を真剣に聞かない。『社長は、来賓の前で調子のいいことを言っている』と思い、しらけたり、呆れたり、怒ったり、居眠りをしたりする。

社長の方針説明に耳を傾けず、居眠りをしている社員がいたら、金融機関の方々はどう思うでしょう。お金を貸す気にはなりません。だから社長は、社員の前では嘘をつかない。嘘をつかないから、社員も真剣に聞く。支店長は、『社員の前で嘘をつかない社長』と『社長の話を真剣に聞きメモを取る社員』を見て『この会社になら貸しても大丈夫だ』と安心をする。経営計画書と経営計画発表会と社長と社員の姿勢が担保代わりになっている。

さらに、金融機関には経営計画書をお配りする。従って、支店では、稟議を上げる際、改めて資料を集める必要がない。金融機関の方々に『社員のまっすぐな姿勢』を見せる。そのために、社員には入念なリハーサルを課している。経営計画発表会に出席する社員は入念なリハーサルを積んだ上で本番に臨んでいる。

経営計画発表会の宣誓や経営理念の唱和はもとより、『拍手の仕方』まで徹底して練習する。来賓のみなさまが会場入りした際、会場全員の拍手が揃っていたらどう思いますか?経営計画書を読む時、全員の手の高さが揃っていたらどう思いますか?

社員の一糸乱れぬ動きを見れば、来賓の方々は『この会社はすごい!』と感心する。拍手もまばらで姿勢も乱れていたら『この会社はだらしない』と思われる。一度だらしないと思われると、そのイメージはなかなか拭えない。

けれど『この会社はすごい!』と思っていただければ、支店長は翌日の朝礼で話題にするかもしれない。『◯◯の経営計画発表会は、ああたった、こうだった』と。すると、支店全員に会社の姿勢が伝わることになる。

経営計画発表会とは、これほどに社長と社員の姿勢が現れるところなのである。

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。