仕事のブラックボックス化は、会社の成長を鈍化させる。

社員教育をしない末路

社長が社員を育てることをあきらめると、どのような会社ができあがるのでしょうか?
育ててもいないにも関わらず、もし、会社がうまくいっているのなら、それは、社員がたまたま優秀なだけです。
または、長年慣れ親しんだ業務をしているために、繰り返し上手くなっただけです。

『人に仕事がつく』環境

しかし、これは人の能力に頼って経営をしている『人に仕事がついている』状態です。
ですから、もし、その優秀な社員が会社を去ることになると、会社の業績や業務スピードなどが落ちることが予想されます。
また、会社を去らなかったとしても、ひとりの人が同じひとつの仕事を長年続けているため、その業務についてはその人以外わからないという『ブラックボックス』ができあがってしまっています。

『ブラックボックス』は成長を鈍化させる

この『ブラックボックス』の仕事ができあがることで、業務改善などはなかなか進みません。
なぜなら、今の仕事の進め方・スピードがベストだと思っているからです。
また、社内でその仕事を知っている人が他にいないために、他の人からの提案などが上がらないのも理由と考えられます。

社長の決定で社内環境は変えられる

このような環境をつくってきた、つくっているのは、紛れもなく社長なのです。
育てることを放棄し、業務が滞りなく回ればいいという、社長の決定がそのような環境をつくり、結果として『ブラックボックス』を生んでいるのです。
『人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつける』
時代の変化に柔軟に対応できる組織にするためにも、常に業務改善が実施できる組織にするためにも、育てることを放棄してはいけません。
社員数の少ない小さな会社は、社長の決定次第で会社はいかようにも変わることができるからです。

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。